船の速さの計り方は?

 

  船の速さや移動してきた距離を計る器具を測程儀(ログ)といいます。最近では、電磁誘導を利用して

速度を計る電磁ログや、水中音波のドップラー効果を利用したドップラー・ソナーなどがあります。

  ドップラー効果の現象としては、救急車のサイレンの音の変化が分かりやすいと思います。

救急車(音源)が近づいてくるとき、そのサイレンの音は高くなり、遠ざかっていくときには低く聞こえます。

  これがドップラー効果です。ソナーとは水中音波利用機器の総称です。

 最近のログは、超音波を船底から船首方向に2本、船尾方向に1yの字型に発射する方式を

採用しています。発射された超音波は海底あるいは海中のプランクトン、気泡などに当たって反射し、

再び船底に戻ってきます。この戻ってきた音波の周波数の変化を計算して、船のスピードや船が

どれだけ横に流されたかを瞬時に表示することができるのです。

  なお、ごく最近ではGPSを利用したログも現れています。