船の大きさを表すものとして「トン数」が用いられています。総トン数〇〇トンとか、
排水量〇〇トン、載貨重量〇〇トン、という言い方をよく耳にします。
総トン数(記号:GT)は、船の容積をもとに計算されたもので、あくまで「大きさの指標」で、
物理的な意味の単位ではありません。しかし、日本の船での総トン数1トンは、
20GTくらいの船で約7m3、1000GTくらいの船で約5m3、10000GTくらいの船で
約3m3であると考えて良いでしょう。
排水量は船が押しのけている(排水している)海水の総重量で船全体の重量を表しています。
載貨重量(記号:DW)は船が積載することのできる貨物の総重量をいいます。いずれの単位も、
重量の単位「トン」(1000kg)で表わされます。
排水量は、軍艦のように積荷によって船の総重量がほとんど変化しない船の大きさを
表すのに適し、載貨重量は貨物船のように積載能力が問われる船の大きさを表すのに
適しています。
総トン数と載貨重量のトン数との関係は、船の種類、大きさ等によって変わるため、
一概には言えません。