船をつなぐ施設は

 

  港に到着した船は、けい留施設に潮の流れや風によって動かないようにつながれます。このけい留施設には、次のようなものがあります。

  港のプラットホーム「岸壁」には、ビットと呼ばれる頭の丸いくいがあります。船とビットをロープで締め付けてつなぎます。

 「けい船浮標(ムアリングブイ)」は、あらかじめ深い海の底にブイを固定しておき、水面に出ている部分に船をつなぎとめます。錨をおろしても、固定が十分にできない泊地や水深の深いところに用いられるものです。

  「けい船くい(ドルフィン)」は、岸から1020mくらい離れた、深さが一定している水中に、くいを打ち込んで船をつなぎ、陸とはわたり橋で行き来します。

  「桟橋」は、海に突き出してつくられた橋のことです。桟橋に船を横着けすることで、直接、旅客の乗降や貨物の積みおろしができます。

  このほか、海の上に浮かべた箱船にわたり橋をかけた「浮き桟橋」やはしけを接岸する「物あげ場」、漁船をひきあげる「舟あげ場」などがあります。